気兼ねなくカメラを構えられる楽しさを満喫するなら

街中でうっかり愛機を構えようものなら、やれ「盗撮だ」「肖像権侵害だ」などの声が聞こえてくる、写真が趣味の方にとっては何とも理解不能な風潮が、すっかり定着してしまいました。使う予定もない重たい三脚を担いで集団で移動する、カメラ教室風の一団も、こうした誤解から身を守るべく、このようなスタイルを選択されているのかも知れません。 こうした現状が残念でならない方々におすすめしたいのが、観光地を避けた小さな一人旅です。地方のローカル鉄道の終着駅や乗り継ぎ駅のある、どこかしら時の流れが止まったような町並みが期待できるスポットが狙い目です。都心部や新興住宅地とは違い、これらの地域ではまだ、何気なくカメラを構えたとしても咎められるリスクが低く、納得の被写体が捉えられる可能性が期待できます。

 

心躍る遠い日へのタイムトラベルを愛機で捉えよう

たとえばこうしたローカル線の駅周辺は、都会暮らしでは遭遇できない、まるで一昔前のアルバムに残るモノクロ写真が、そのまま三次元で蘇ったような風景の宝庫です。平成世代ならおそらく知らない「よろづや」的な商店がポツリと建っていたり、昔懐かしい金属製の看板が、年季を帯びた民家の壁に今も残っているかも知れません。そしてようやく目にした食堂らしきお店は、外からではメニューが確認できず、これもひとつの出会いです。遠い昔にやさしい親戚のおばさんが食べさせてくれた、あの日の食事風景が蘇ることでしょう。 まずは手元のパソコンを利用して、行き先となる候補地をピックアップするところから、計画を立ててみてはいかがでしょうか。事前にあまり細かく検索し過ぎてしまわぬよう、紙の地図を広げる程度の情報収集にとどめておくのがポイントです。